愛猫の糖尿病に食事手作りレシピ|避けたい食材や取り入れるべき栄養

あくびをする猫 猫の病気と食事
・獣医師や動物栄養の専門家が開発・推奨する療法食とは↓
療法食名 特徴
⇒ ヒルズ ・ヒルズ療法食は、健康問題を持つペットのため開発された栄養バランスの食事で、獣医師の推奨を受けて使用されます。
⇒ ロイヤルカナン ・ロイヤルカナン療法食は、健康問題を持つペットに、栄養バランスが調整された食事で、獣医師の指導のもと使用されます。
⇒ 和漢の国産療法食 ・和漢みらいのドッグフードは、89種の和漢原料を使用し、犬の健康をサポートする国産無添加フードです。

愛猫が糖尿病と診断されると、飼い主としては食事のことが一番に気になるのではないでしょうか?この記事では、糖尿病の猫のために、手作り食のメリット・デメリットから、具体的なレシピ、よくある質問まで、分かりやすく解説していきます。愛猫の健康的な食生活をサポートするために、ぜひ参考にしてみてください。

愛猫が糖尿病と診断されたら…食事の重要性

窓辺で寝転ぶ猫

猫も人間と同じように糖尿病になることがあります。ここでは、糖尿病が猫の体にどんな影響を与えるのか、そして食事療法がなぜ重要なのかを解説します。

糖尿病が猫にもたらす影響とは?

糖尿病とは、血液中の糖濃度(血糖値)が高くなる病気です。健康な猫であれば、食事から摂取した糖質をエネルギーに変えるためにインスリンというホルモンが分泌されます。しかし、糖尿病になるとインスリンがうまく働かなくなったり、分泌量が減ったりするため、血糖値が上昇してしまうのです。

高血糖の状態が続くと、様々な合併症を引き起こすリスクがあります。例えば、多飲多尿、食欲増加、体重減少、元気消失、白内障、神経障害、腎臓病などです。最悪の場合、命に関わることもあります。

食事療法が大切な理由

糖尿病の猫にとって、食事療法は治療の根幹をなすものです。適切な食事療法を行うことで、血糖値の上昇を抑え、合併症のリスクを軽減することができます。具体的には、以下の2点が重要です。

  1. 糖質の摂取量をコントロールする: 糖質は血糖値を上昇させる最大の要因となるため、その摂取量を制限する必要があります。

  2. 良質なタンパク質を摂取する: インスリンはタンパク質から作られるため、良質なタンパク質を十分に摂取することが大切です。

食事療法は、獣医師の指導のもと、愛猫の症状や体質に合わせて行うようにしましょう。

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手作り食のメリット・デメリット

寝転ぶ猫

糖尿病の猫の食事として、市販の療法食だけでなく、手作り食を選ぶ飼い主さんもいます。ここでは、手作り食のメリットとデメリットを比較表で分かりやすく解説します。

項目 メリット デメリット
食材 愛猫の体質や好みに合わせて食材を選べる 栄養バランスを考慮した献立作りが必要
安全性 添加物や保存料を含まないため安心 食材の鮮度管理や衛生面に注意が必要
コスト 市販の療法食よりも安価に抑えられる場合もある 食材の種類や量によっては高額になることも
愛情 愛情を込めて作ることができ、愛猫との絆を深められる 毎日の食事作りに手間と時間がかかる

手作り食で得られる効果とは?

手作り食は、愛猫の健康状態や好みに合わせて、食材や調理法を自由に調整できる点が大きな魅力です。糖尿病の猫の場合、以下のような効果が期待できます。

  • 血糖値コントロールの改善: 糖質を制限し、食物繊維を多く含む食材を使うことで、食後の血糖値の上昇を抑えることができます。

  • 体重管理: 低カロリーで高タンパクな食材を選ぶことで、肥満予防や体重管理に役立ちます。

  • 食欲増進: 愛猫の好みに合わせた食材や味付けで、食欲不振の改善に繋がることもあります。

  • アレルギー対策: アレルギーの原因となる食材を避けることができます。

手作り食の注意点とリスク管理

手作り食は多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。特に、栄養バランスの偏りや食中毒のリスクには十分に注意が必要です。

  • 栄養バランス: 猫が必要とする栄養素は多岐に渡るため、手作り食だけで全ての栄養素を満たすことは容易ではありません。栄養バランスが偏ると、健康を害する恐れもあるため、獣医師の指導を受けるか、栄養バランスを計算できるアプリなどを活用すると良いでしょう。

  • 食中毒: 食材の鮮度管理や調理器具の衛生管理を徹底し、食中毒のリスクを最小限に抑える必要があります。食材は新鮮なものを選び、調理後は速やかに冷蔵保存し、早めに使い切るようにしましょう。

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糖尿病の猫のための食事の基本

ささみの写真

ささみの写真

糖尿病の猫に手作り食を与える場合、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?ここでは、基本的な考え方や食材選びのポイント、調理の工夫などについて解説します。

必要な栄養素と食材の選び方

糖尿病の猫にとって特に重要な栄養素は、タンパク質、低糖質な炭水化物、食物繊維です。

  • タンパク質: 鶏肉、魚肉、卵、豆腐など、良質なタンパク質を多く含む食材を選びましょう。特に、ささみは低脂肪で高タンパク質であるため、糖尿病の猫におすすめです。

  • 低糖質な炭水化物: 白米や小麦粉などの精製された穀物は糖質が多いため、玄米や大麦、オートミールなど、食物繊維が豊富なものを選びましょう。また、かぼちゃやさつまいもなどの野菜も、血糖値の上昇が緩やかなのでおすすめです。

  • 食物繊維: 食物繊維は、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑える効果があります。野菜やきのこ、海藻などを積極的に取り入れましょう。

食べてくれるための工夫

せっかく手作り食を作っても、愛猫が食べてくれなければ意味がありません。糖尿病の猫は、食欲不振に陥りやすい場合もあるため、工夫を凝らして、食事の時間を楽しめるようにしてあげましょう。

  • 食材の形状や硬さを変える: 食感が変わることで、食が進みやすくなることがあります。例えば、食材を細かく刻んだり、ペースト状にしたり、逆に少し大きめにカットして噛み応えを出すなどの工夫をしてみましょう。

  • 温めたり、冷やしたりする: 温度を変えることで、香りや風味が変化し、食欲をそそることがあります。

  • トッピングをする: 愛猫の好きな食材をトッピングすることで、食事への関心を高めることができます。ただし、糖質やカロリーには注意が必要です。

避けたい食材と調理法

猫の健康を害する恐れのある食材や、血糖値コントロールに悪影響を与える調理法は避けましょう。

  • ネギ類: ネギ類に含まれる成分は、猫にとって赤血球を破壊する毒性を持ち、貧血や黄疸などを引き起こす可能性があります。

  • チョコレート: チョコレートに含まれるテオブロミンは、猫にとって中毒症状を引き起こす可能性があります。

  • ぶどう: ぶどうやレーズンは、猫にとって腎不全を引き起こす可能性があります。

  • 塩分・糖分・脂肪分の多い味付け: 糖尿病の猫は、塩分や糖分、脂肪分の過剰摂取にも注意が必要です。味付けは控えめにし、砂糖やみりんの使用は避けましょう。

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簡単!愛猫が喜ぶ手作りレシピ

かぼちゃ鶏肉シチューのイメージ画像

かぼちゃ鶏肉シチューのイメージ画像

ここでは、糖尿病の猫のために、簡単に作れる手作り食のレシピを3つご紹介します。

鶏ひき肉と野菜のヘルシーレシピ

材料

  • 鶏ひき肉: 50g

  • にんじん: 1/4本

  • ブロッコリー: 30g

  • 水: 100ml

作り方

  1. にんじん、ブロッコリーは細かく刻む。

  2. 鍋に鶏ひき肉、にんじん、ブロッコリー、水を入れて火にかける。

  3. 沸騰したら弱火にし、野菜が柔らかくなるまで煮込む。

  4. 粗熱を取り、器に盛り付ける。

ささみを使った食べやすいレシピ

材料

  • ささみ: 50g

  • かぼちゃ: 50g

  • 水: 100ml

作り方

  1. ささみは茹でて細かくほぐす。

  2. かぼちゃは柔らかく茹でて、フォークで潰す。

  3. 鍋にささみ、かぼちゃ、水を入れて弱火で混ぜる。

  4. ひと煮立ちしたら火を止め、粗熱を取る。

炊飯器で作る簡単レシピ

材料

  • 玄米: 50g

  • 鶏むね肉: 50g

  • しいたけ: 1枚

  • 水: 150ml

作り方

  1. 玄米は洗って水気を切る。

  2. 鶏むね肉は細かく切る。

  3. しいたけは薄切りにする。

  4. 炊飯器に玄米、鶏むね肉、しいたけ、水を入れて炊飯する。

  5. 炊き上がったら、鶏むね肉をほぐして混ぜる。

動画で見る手作り猫用糖尿病食

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手作り食に関するよくある質問

費用はどのくらいかかる?

手作り食の費用は、使用する食材や量によって異なりますが、一般的には市販の療法食よりも安価に抑えられることが多いです。ただし、食材の種類や量によっては、高額になることもあります。

毎日の食事作りにかかる時間は?

手作り食にかかる時間は、レシピや調理方法によって異なりますが、1食あたり15分~30分程度が目安となります。

市販のフードと併用しても良い?

手作り食と市販のフードを併用することは可能です。ただし、栄養バランスが偏らないよう、獣医師に相談しながら行うようにしましょう。

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まとめ:愛猫と飼い主さんのために

愛猫の糖尿病と診断された時、食事療法は欠かせないものです。手作り食は、愛猫の健康状態や好みに合わせて、食材や調理法を自由に調整できる点が大きな魅力です。しかし、栄養バランスや食中毒のリスクなど、注意すべき点もいくつかあります。

この記事で紹介した情報が、愛猫の健康的な食生活を送るための一助になれば幸いです。


この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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