犬の椎間板ヘルニアは、脊椎中にある椎間板が変性や損傷によって神経を圧迫し、歩行障害や麻痺などの症状がでる疾患です。
適切な栄養バランスや体重管理が必要になるため、椎間板ヘルニアの犬にとって治療とともに重要なのが食事療法です。まず、脊椎への負担を軽減し症状の進行を防ぐ必要があります。
また、骨や関節、じん帯や筋肉に良いコラーゲンを補給し、炎症を抑え修復をサポートするEPAやDHA、ミネラルなどを積極的に摂取するためにも適切な食事療法が重要です。
こちらの記事では椎間板ヘルニアになった愛犬にために行う食事療法のポイントや手作りレシピ、獣医師が認めるおすすめな療法食のドッグフードと、犬の椎間板ヘルニアに効くとされるサプリについて説明します。
椎間板ヘルニアの犬に対する食事療法のポイント
犬の椎間板ヘルニアに対する食事療法のポイントは以下の通りです。
適正体重の維持
・肥満は脊椎に負担がかかり椎間板ヘルニアの症状を悪化させる可能性があります。
栄養バランス
・バランスの取れた食事が重要です。高品質なタンパク質、ビタミン、ミネラルを含むフードを選びましょう。特にオメガ-3脂肪酸や抗酸化物質が炎症を軽減するのに役立ちます。
グルコサミンとコンドロイチン
・これらの成分は軟骨の健康をサポートし症状の軽減に役立ちます。専用のサプリメントやフードを検討しましょう。
消化のサポート
・消化がよくないと過体重や炎症を起こしやすくなります。繊維質の多い食事や消化にやさしい成分を含むフードを選びましょう。
ヘルシーなおやつ
・健康的なおやつを選び、過剰なカロリーや添加物は避けましょう。 おやつも全体の食事バランスに影響します。
定期的な獣医師のチェック
・獣医師の指導後に、犬の健康状態や体重を定期的にチェックし、食事療法のプランを調整することが重要です。
個々の犬に合った食事療法は獣医師と相談して選ぶことが大切。 特に専用の健康フードや栄養補助食品が利用可能な場合、これらをうまく活用することで犬の健康をサポートできます。
椎間板ヘルニアの犬に良い食べ物と、食べてはいけないもの
椎間板ヘルニアの犬に対する食事療法では、特定の栄養素や成分を適宜して食事を選ぶことが重要です。以下に、食べて良いものと避けた方が良い食べ物について詳しく説明します。
犬の椎間板ヘルニアに良い食べ物
○高品質なタンパク質源:
・鶏肉、魚、牛肉などの高品質なタンパク質は、筋肉の健康をサポートし、免疫力を強化します。
○オメガ-3脂肪酸:
・サーモンやフラックスシードなどのオメガ-3脂肪酸を含む食材は、炎症を軽減するのに役立ちます。
○ビタミンCとE :
・これらのビタミンは抗酸化作用を持ち、細胞を守り炎症を軽減するのに役立ちます。
○グルコサミンとコンドロイチン:
・軟骨の健康をサポートする成分で、療法食やサプリメントで補給できます。
椎間板ヘルニアの犬は避けた方が良い食べ物
○高脂肪の食品:
・高脂肪の食品は肥満を誘発し脊髄や椎間板に負担をかけます。
○添加物や人工着色料:
・加工食品や添加物入りの食品は避けるべきです。新鮮で自然な食材を選ぶことを心掛けましょう。
○高カロリーのおやつ:
・高カロリーのおやつは正しい体重管理を行うことはあります。健康的なおやつを選ぶか、量を制限しましょう。
○過剰なカルシウム:
・過剰なカルシウム摂取は骨・軟骨にトラブルをおこすことがあるので、適切な量を守ることが大切です。
○人間の食べ物:
・人間の食べ物の中には犬にとって有害なものが含まれることがあります。 特にチョコレート、オニオン、ガーリックなどは絶対に与えないようにしましょう。
食事療法を手作りで行う場合の食材とレシピ
椎間板ヘルニアの犬に手作りの食事療法をする際、栄養バランスを守ることが重要です。以下に3つの手作り食事の例を挙げますが、これらのレシピは獣医師の指導のもとで利用することをおすすめします。
レシピ1: 鶏と野菜のヘルシーストュー
※以下の調理済みとの記載は蒸すか茹でた後のものという意味です。
食事療法に使う食材:
・鶏肉(皮なし・骨なし):150g
・さつまいも:1/2カップ(調理済み・つぶして)
・にんじん:1/4カップ(調理済み・つぶして)
・グリーンビーンズ(さやいんげん):1/4カップ(調理済み・刻んで)
手作りのレシピ:
・鶏肉を茹でてしっかり調理し犬が食べやすいように細かく切ります。
・さつまいもとにんじんを茹でてつぶし、グリーンビーンズを刻んで調理します。
・全ての材料を混ぜ合わせ食事として愛犬に提供します。
レシピ2: サーモンとスイートポテトのキャセロール
食事療法に使う食材:
・サーモンフィレ(皮なし・骨なし):150g
・スイートポテト:1/2カップ(調理済み・つぶして)
・ブロッコリー:1/4カップ(調理済み・刻んで)
・ブルーベリー:数粒
手作りレシピ:
・サーモンを調理して骨や皮を取り除き、愛犬が食べやすいよう細かくほぐします。
・スイートポテトを茹でてつぶし、ブロッコリーを刻んで調理します。
・全ての材料を混ぜ合わせ、ブルーベリーをトッピングして愛犬に提供します。
レシピ3: トルコ風ミートボールスープ
食事療法に使用する食材:
・トルコ風ミートボール(低脂肪の地鶏挽肉を使用):150g
・じゃがいも:1/4カップ(調理済み・つぶして)
・ほうれん草:1/4カップ(調理済み・刻んで)
・かぼちゃ:1/4カップ(調理済み・つぶして)
手作りレシピ:
・トルコ風ミートボールを焼いて調理し、細かく刻みます。
・じゃがいもとかぼちゃを茹でてつぶし、ほうれん草を刻んで調理します。
・全ての材料を混ぜ合わせ、スープとして愛犬に提供します。
これら食事療法の手作りレシピはひとつ例であり、愛犬の体重、健康状態、個々のニーズに合わせて調整することが重要です。食材の選択と調理方法に注意し、獣医師のアドバイスを受けながら手作り食事を提供してください。
犬の椎間板ヘルニアにおすすめなドッグフード(広告含む)
獣医師が認める療法食は、椎間板ヘルニアの犬に適切な栄養を提供する優れた選択肢です。これらの食事は栄養バランスを最適化し、体重管理や関節・筋肉の健康をサポートできます。
また、獣医師と栄養学の専門家が共同開発する療法食は科学的に設計され、オメガ-3脂肪酸やグルコサミンなどの成分を含み、炎症を軽減する効果や軟骨保護に役立つ利点があります。以下におすすめな療法食のドッグフードをご紹介します。
みらいのドッグフード骨関節用(国産・無添加)
骨や関節、軟骨成分を配合しながら筋肉を作るたんぱく質や血流を作る脂質、抗酸化作用のある栄養素にもこだわった栄養バランス。
犬の椎間板ヘルニア、骨、関節に対応した療法食ドッグフードで89種類の和漢食材が弱った免疫もサポートしてくれる国産の無添加療法食です。
自然療法獣医師 宿南章の食事療法食「Dr.宿南キセキのごはん関節・椎間板の健康サポート」
補完代替療法で91%の治癒実績がある自然療法動物病院の宿南章先生が、開発した犬の関節・椎間板トラブルの予防や治療用ドッグフードになります。犬の関節や椎間板のトラブルケアに最適化された栄養バランスと、自然治癒力を引き出す成分構成です。
宿南章先生は、愛情ごはん食事療法食で犬の病気予防やケアを補完代替療法というアプローチで取組んでおり、関節・椎間板の健康サポートだけでなく、様々な犬の健康トラブルに対応する療法食ドッグフードがラインナップされています。
この製品の独自の特徴と、犬の関節・椎間板の健康に期待できる効果についてご紹介します。
独自の特徴
- グルコサミンとコンドロイチン配合:関節の健康をサポートするために、グルコサミンとコンドロイチンが配合されています。
- 高品質な原材料:鹿肉や牛肉、焙煎玄米など、ヒューマングレードレベルの高品質な原材料を使用しています。
- 無添加・国産:合成着色料や保存料を使用せず、国産の原材料を使用しているため、安全性が高いです。
- 消化しやすい:麹で熟成させた鹿肉を使用し、消化しやすく調理されています。
犬の関節・椎間板の健康に期待できる効果
- 関節の健康維持:グルコサミンとコンドロイチンの配合により、関節の健康を維持し、関節炎や椎間板ヘルニアの予防や改善に役立ちます。
- 運動能力の向上:高品質なタンパク質と栄養素が、筋肉の発達と運動能力の向上をサポートします。
- 消化器の健康サポート:消化しやすい設計とビタミン・ミネラルの配合により、消化器の健康をサポートし、全体的な健康状態を向上させます。
このように、「Dr.宿南キセキのごはん 関節・椎間板の健康サポート」は、犬の関節や椎間板の健康を多角的にサポートし、運動能力や全体的な健康状態の向上に役立つ特別な食事療法食です。愛犬の健康維持にぜひお試しください。
ロイヤルカナン関節サポート
国内犬の椎間板ヘルニアに獣医師がよく処方するロイヤルカナンの療法食は関節サポート。オメガ3系不飽和脂肪酸、ビタミンE、ビタミンCなどを調整。また緑イ貝粉末(低温乾燥処理)を原料に使用し、グルコサミン、コンドロイチン硫酸を配合したロイヤルカナンの関節サポートもおすすめです。
ヒルズの関節サポート
ヒルズの関節サポートもロイヤルカナン同よう国内の犬椎間板ヘルニアに獣医師に推奨されている療法食です。関節の健康が気になるトイプードルやチワワや、ニチュアダックス等の小型犬のさまざまな身体の機能を栄養学の観点からサポートするヒルズの療法食ドッグフードです。
犬の椎間板ヘルニアに効果的なサプリメントについて
犬の椎間板ヘルニアに対して効果があるとされるいくつかのサプリメントがあります。 なお、これらのサプリメントも医師の指導に基づいて検討し使用することがおすすめです。
1,オメガ-3脂肪酸:
・サーモンオイルやフラックスシードオイルなどのオメガ-3脂肪酸のサプリメントは、炎症を軽減し、関節の健康を促進する効果があるとされています。炎症を抑え、神経圧迫の軽減に有効。
2,グルコサミンとコンドロイチン:
・軟骨の健康をサポートし、関節の痛みを軽減する成分のサプリです。 特に椎間板ヘルニアの犬には軟骨保護と関節機能の向上に効果があるとされます。
3,MSM (メチルサルフォニルメタン) :
・関節のや炎症になる痛みを軽減する効果があります。犬の関節機能をサポートし、痛みを軽減する作用でがあるサプリメントです。
4,アンチオキシダント:
・ビタミンCやEなどの抗酸化物質は、細胞の健康を促進し、炎症を抑える効果があるサプリメント。神経組織の保護に有効な可能性があります。
5,ターメリック:
・クルクミンを含むターメリックは抗炎症作用があり、痛みを軽減する助けとなる効果があるサプリです。
これらのサプリメントは食事療法と併用して検討するようにしてください。 ただし、獣医師の指導の下で使用することがおすすめです。個々の犬の健康状態に合わせ効果的なサプリメントを選ぶようにしてあげてください。
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サプリの口コミについて
次は少し口コミについて触れておきます。アマゾンなどで買い物をする時に参考になる口コミですが、犬の椎間板ヘルニア用にサプリを購入する場合は、ひとつの口コミだけを参考にしないほうが賢明でしょう。
ステマの問題はさておき、症状や原因は個体によって違うため口コミを投稿された犬とご自身の愛犬の状態が異なるケースが多いため、病状や犬種、年齢などしっかりと確認しないといけないからです。
サプリを利用する場合は、ひとつの口コミをあてにし過ぎないで、獣医師と相談のうえ、愛犬の状態に適したもの選ぶようにしてあげてください。
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まとめ
椎間板ヘルニアは軽度なものから重篤な症状を示すものまで個体によってさまざまな症状をひきおこします。
治療法も、経過観察やリハビリ、痛みや炎症を抑える投薬や手術など、犬の状態によって異なり個体に適した処置が必要です。食事療法の重要性も個体によって違うので、食事療法は必ず獣医師と相談のうえ行うようにしてください。
ヘルニアの種類やそれぞれの症状、治療の関連記事をチェック
犬のヘルニアは腰や背中、首といった部位に現れる椎間板だけではありません。臍や肛門にできるヘルニアの種類やそれぞれの症状や原因、治療についてもまとめていますので、そちらもご覧ください。
また、犬の椎間板ヘルニアに特化した症状や原因、治療法についてご覧になりたい場合は下記のページをご覧ください。
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