愛猫の肥満の見分け方*スコアチェックや家庭でできる簡単な見分け方まで

太った猫 犬・猫トピック

この記事では、愛猫の肥満度を家庭で簡単にチェックする方法を、体型チェック、触診、BCSスコアなどを使って分かりやすく解説します。肥満が引き起こす病気や、ダイエット方法、キャットフードの選び方、動物病院への受診目安なども紹介し、愛猫の健康維持をサポートします。

なぜ猫の肥満は危険なの?

デブ猫

猫の肥満は、様々な病気のリスクを高めるため注意が必要です。この記事では、肥満が引き起こす病気やその危険性について詳しく解説し、愛猫の健康を守るための知識を提供します。

猫の肥満は見た目に可愛いと感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、実は様々な健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、糖尿病、心臓病、関節炎、肝臓病、呼吸器疾患、そして寿命の短縮など、深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。

肥満によって関節に負担がかかり、動きが鈍くなったり、痛みを感じたりすることもあります。また、グルーミングが十分にできなくなり、皮膚病のリスクも高まります。

さらに、肥満は猫の生活の質(QOL)を低下させる可能性があり、快適な生活を送れなくなることも懸念されます。そのため、愛猫の健康を守るためには、肥満を予防し、適切な体重管理を行うことが重要です。

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家庭でチェック!愛猫の肥満度を見分ける方法

獣医師と猫

このセクションでは、家庭で簡単にできる猫の肥満度チェック方法を、体型チェック、触診、BCSスコアを用いて解説します。それぞれの方法を具体的な手順や動画を交えて説明し、愛猫の健康状態を把握するのに役立つ情報を提供します。

見た目で判断!体型チェック

猫を上から見て、ウエストのくびれがあるかを確認します。また、横から見てお腹がたるんでいないか、肋骨が隠れていないかを確認します。

健康な猫は、上から見ると砂時計のような形をしており、横から見るとお腹は軽く引き締まっています。肥満の猫は、上から見ると丸みを帯びた形になり、横から見るとお腹がたるんでいます。

以下の動画は、獣医師が猫の肥満に見分け方を数分にまとめたものですので、とても参考になります。↓

触診で確認!肋骨やお腹の触り方

優しく猫の肋骨を触ってみましょう。肋骨は軽く触れば分かる程度に感じられるのが理想です。肋骨が脂肪に埋もれて分かりにくい場合は、肥満の傾向があります。また、お腹を触ってみて、脂肪が過剰に付いていないかを確認します。

BCS(ボディコンディションスコア)を使った客観的な評価

BCSは、1から9までの9段階で猫の体型を評価する客観的な指標です。獣医師も使用するこの方法を用いることで、より正確に肥満度を判断できます。

BCS 体型 説明
1 著しく痩せすぎ 肋骨、腰椎、骨盤が容易に触れ、脂肪が全く触れない。
2 痩せすぎ 肋骨、腰椎、骨盤が容易に触れ、脂肪がわずかに触れる。
3 理想的 肋骨は脂肪に覆われておらず容易に触れ、腰椎は触れることができる。ウエストのくびれが明瞭で、腹部は引き締まっている。
4 やや太り気味 肋骨は触れることができるが、脂肪の層を感じ、腰椎は触れるのがやや難しい。ウエストのくびれはやや不明瞭で、腹部はややたるんでいる。
5 太り気味 肋骨は脂肪の層に覆われて触るのが難しい。腰椎は触れない。ウエストのくびれは不明瞭で、腹部はたるんでいる。
6 肥満 肋骨は脂肪の厚い層に覆われて触れない。腰椎と尾の付け根に脂肪が蓄積している。ウエストのくびれはなく、腹部は著しくたるんでいる。
7 重度肥満 肋骨は触れない。腰椎と尾の付け根に大量の脂肪が蓄積している。腹部と胸部に著しい脂肪の蓄積が見られる。
8 極めて重度肥満 肋骨は触れない。大量の脂肪が全身に蓄積している。腹部と胸部に著しい脂肪の蓄積が見られ、体型が著しく歪んでいる。
9 病的に肥満 極めて大量の脂肪が全身に蓄積し、生命に関わる状態。

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長毛種の猫の肥満チェック方法

長毛のデブ猫

長毛種の猫は、被毛が長いため、体型を目視で判断するのが難しい場合があります。触診を丁寧に行い、BCSを用いて客観的に評価することが重要です。被毛の下に隠れた肋骨や腰椎を丁寧に触り、脂肪の厚さを確認しましょう。

子猫の肥満にも要注意!適切な成長の見分け方

ちゅーるを食べる猫

子猫の成長過程での肥満チェック方法を紹介します。適切な成長を見分けるためのポイントと、子猫の健康管理について解説します。 子猫の成長過程での肥満をチェックするためには、定期的な体重測定が重要です。

子猫は成長期にあるため、体重が増えるのは自然なことですが、急激な体重増加や体重の増加が止まらない場合は、肥満の兆候かもしれません。 また、子猫の体型を観察し、ウエストのくびれや肋骨の感じやすさを確認しましょう。

理想的な体型の子猫は、ウエストがくびれており、肋骨が軽く触るだけで感じられます。肥満の子猫は、ウエストのくびれがなくなり、肋骨が厚い脂肪に覆われて感じにくくなります。

さらに、子猫の食事管理も重要です。適切な量の食事を与え、過食を防ぐために食事の回数や量を調整しましょう。これらのポイントを参考にして、子猫の健康管理を行いましょう。

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猫の肥満が引き起こす病気

太った猫

猫の肥満が引き起こす可能性のある病気について解説します。肥満が猫の健康に与える影響と、具体的な病気のリスクについて説明します。 猫の肥満は、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。

主なリスクには、糖尿病、関節炎、心臓病、呼吸困難などがあります。これらの病気は猫の生活の質を大きく低下させ、寿命を短くする可能性があります。 特に、糖尿病は肥満の猫に多く見られる病気です。肥満によってインスリンの効果が低下し、血糖値が上昇することで発症します。

また、関節炎は肥満によって関節に負担がかかり、炎症が起こることで発症します。これらの病気は、猫の運動能力を低下させ、日常生活においてもストレスを感じやすくなります。

さらに、肥満は、猫の免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなるリスクもあります。肥満の猫は、手術や麻酔のリスクも高くなるため、健康管理が一層重要です。これらの理由から、愛猫の体重管理は非常に重要であり、早期に肥満を見つけて対策を講じることが求められます。

肥満解消!愛猫のためのダイエット方法

寝転ぶベンガル猫

愛猫が肥満と診断された場合は、獣医師の指導のもと、適切なダイエット計画を立てましょう。このセクションでは、食事管理と運動によるダイエット方法について解説します。

適切な食事管理

愛猫のダイエットには、適切な食事管理が欠かせません。カロリー制限や栄養バランスを考慮した食事を提供することで、健康的な体重を維持することができます。 まず、愛猫の食事量を見直しましょう。

肥満の原因の一つは、過食や高カロリーの食事です。獣医師と相談し、愛猫に適したカロリー量を設定します。また、低カロリーで高栄養価のキャットフードを選ぶことも重要です。

特に、タンパク質が豊富で脂肪分が少ないフードを選びましょう。 さらに、食事の回数を増やすことで、満腹感を持続させることができます。1日に2回の食事を4回に分けるなど、小分けにして与えることで、愛猫の食欲をコントロールしやすくなります。

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運動で消費カロリーアップ!遊び方の工夫

愛猫のダイエットには、運動も欠かせません。適度な運動を取り入れることで、消費カロリーを増やし、健康的な体重を維持することができます。

まず、愛猫が楽しめる遊びを見つけましょう。猫は遊びを通じて運動することが好きです。例えば、猫じゃらしやボールを使った遊び、キャットタワーでの登り降りなど、愛猫が興味を持つ遊びを取り入れましょう。また、レーザーポインターを使った遊びも効果的です。

猫が追いかけることで、自然と運動量が増えます。 さらに、愛猫の運動をサポートするために、キャットタワーキャットウォークを設置することもおすすめです。これにより、猫が自由に動き回ることができ、運動不足を解消することができます。

愛猫の体型維持に最適なキャットフードの選び方

キャットタワーと猫

 愛猫の体型を維持するためには、適切なキャットフードを選ぶことが重要です。栄養バランスやカロリー量を考慮したキャットフードの選び方について解説します。

まず、愛猫の年齢や体重、活動量に応じたキャットフードを選びましょう。特に、シニア猫や肥満猫には、低カロリーで高栄養価のフードが適しています。また、タンパク質が豊富で脂肪分が少ないフードを選ぶことで、健康的な体重を維持することができます。

さらに、キャットフードの成分表示を確認し、人工添加物や保存料が少ないものを選びましょう。自然由来の成分が多いフードは、愛猫の健康に良い影響を与えます。また、食物繊維が豊富なフードは、満腹感を持続させる効果があり、過食を防ぐことができます。

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6キロのキジトラは肥満?猫種ごとの平均体重と理想体重

キジトラ猫

猫種ごとの平均体重と理想体重について解説します。6キロのキジトラが肥満かどうかを判断するための基準を紹介します。 猫種ごとに平均体重や理想体重は異なります。

例えば、一般的なキジトラの理想体重は3.5キロから5キロ程度です。6キロのキジトラは、理想体重を超えているため、肥満の可能性があります。ただし、猫の体格や筋肉量によっても異なるため、必ずしも体重だけで判断することはできません。

愛猫の体重が理想体重を超えている場合は、見た目や触診、BCS(ボディコンディションスコア)を使って、総合的に評価しましょう。また、獣医師と相談し、適切な体重管理を行うことが重要です。

いつ動物病院へ行くべき?受診の目安

猫と獣医師

愛猫の肥満が気になる場合、いつ動物病院へ行くべきかの目安を紹介します。受診のタイミングや、獣医師に相談する際のポイントについて解説します。

愛猫の肥満が気になる場合、以下のタイミングで動物病院を受診することをおすすめします。

1. 急激な体重増加: 短期間で急激に体重が増えた場合は、何らかの健康問題が原因である可能性があります。早めに獣医師に相談しましょう。

2. 運動能力の低下: 愛猫が運動を嫌がるようになったり、動きが鈍くなった場合は、肥満が原因である可能性があります。獣医師に相談し、適切な対策を講じましょう。

3. 健康診断の結果: 定期的な健康診断で肥満が指摘された場合は、獣医師と相談してダイエットプランを立てることが重要です。

受診の際には、愛猫の体重や食事内容、運動量などの情報を詳しく伝えることが大切です。これにより、獣医師が適切なアドバイスを提供しやすくなります。

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まとめ:愛猫の健康を守るために、肥満対策を始めましょう

この記事では、猫の肥満の見分け方、肥満が引き起こす病気、ダイエット方法、キャットフードの選び方などについて解説しました。

愛猫の健康を守るためには、日頃から肥満に気を付け、適切な体重管理を行うことが大切です。家庭でのチェックと獣医師との連携によって、愛猫が健康で長生きできるようサポートしましょう。

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この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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