犬の甲状腺機能低下症にはキャベツが良い?良い野菜と悪い野菜

キャベツ 犬の甲状腺機能低下症について
・獣医師や動物栄養の専門家が開発・推奨する犬の療法食とは↓
療法食名 特徴
⇒ ヒルズ ・ヒルズ療法食は、健康問題を持つペットのため開発された栄養バランスの食事で、獣医師の推奨を受けて使用されます。
⇒ ロイヤルカナン ・ロイヤルカナン療法食は、健康問題を持つペットに、栄養バランスが調整された食事で、獣医師の指導のもと使用されます。
⇒ 和漢の国産療法食 ・和漢みらいのドッグフードは、89種の和漢原料を使用し、犬の健康をサポートする国産無添加フードです。

猫の療法食≫≫≫ ヒルズとロイヤルカナンの比較≪≪≪

この記事では、犬の甲状腺機能低下症と食事療法の関係について詳しく解説します。病気の原因や症状、治療法に加え、おすすめの食材と避けるべき食材、そしてキャベツの効果と注意点について、獣医師の見解も交えながらご紹介します。愛犬の健康的な食事について、正しい知識を身につけましょう。

犬の甲状腺機能低下症とは?

犬の甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が低下することで様々な症状を引き起こす病気です。中年以降の犬に多く見られ、特にゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ミニチュアダックスフンドなどの犬種で発症しやすい傾向があります。

原因と症状

甲状腺機能低下症の主な原因は、自己免疫疾患による甲状腺の破壊です。その他、甲状腺腫瘍や先天的な甲状腺機能低下症などが原因となることもあります。

主な症状は以下の通りです。

  • 元気がない、活動量の低下

  • 食欲不振または増加

  • 体重増加

  • 毛が抜けやすい、毛ヅヤが悪くなる

  • 皮膚の黒ずみ、感染症にかかりやすい

  • 寒がりになる

  • 心拍数の低下

  • 繁殖機能の低下

治療法

甲状腺機能低下症と診断された場合、不足している甲状腺ホルモンを補うために、毎日薬を服用する必要があります。ホルモン剤の投与により、多くの場合症状は改善されますが、生涯にわたって治療を続ける必要があります。

放置するとどうなる?

甲状腺機能低下症を放置すると、症状が悪化するだけでなく、心臓病や腎臓病などの合併症を引き起こす可能性があります。早期発見・早期治療が重要です。

食事療法の重要性

食事を食べるチワワの写真

食事を食べるチワワの写真

甲状腺機能低下症の犬にとって、食事療法は治療の一環として非常に重要です。適切な食事は、症状の改善や体重管理に役立ちます。

ドッグフード選びのポイント

市販のドッグフードを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 高品質な動物性タンパク質を豊富に含む:肉や魚を主原料としたものを選びましょう。

  • 脂肪分が適切:甲状腺機能低下症の犬は太りやすい傾向があるため、脂肪分が低めのものを選びましょう。

  • 消化吸収が良い:消化に負担をかけないよう、高品質な原材料を使用し、消化吸収が良いものを選びましょう。

手作りごはんの注意点

手作りごはんを与える場合は、栄養バランスに特に注意する必要があります。獣医師の指導のもと、レシピを作成するようにしましょう。

もっと手作りレシピを見たい場合は下記レシピページへ↓

甲状腺機能低下症の犬におすすめの食材

ボイルした鶏肉の写真

甲状腺機能低下症の犬には、以下の栄養素を積極的に摂取することがおすすめです。

たんぱく質を多く含む食材

  • 鶏むね肉(皮なし)

  • ささみ

  • 白身魚

  • 豆腐

必須脂肪酸を多く含む食材

  • サーモン

  • イワシ

  • 亜麻仁油

  • えごま油

抗酸化作用のある食材

  • ブロッコリー

  • かぼちゃ

  • ブルーベリー

キャベツは本当に効果がある?

キャベツ

キャベツには、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、抗酸化作用や整腸作用が期待できます。しかし、甲状腺ホルモンの生成を阻害するゴイトロゲンという物質も含まれているため、与えすぎには注意が必要です。

キャベツに含まれる栄養素と期待できる効果

栄養素 効果
ビタミンC 抗酸化作用、免疫力向上
食物繊維 整腸作用、便秘解消
カリウム 利尿作用、むくみ解消

甲状腺機能低下症の犬にキャベツを与えるメリット・デメリット

甲状腺機能低下症の犬にキャベツを与える際のメリット、デメリット、そして与え方の注意点について詳しく説明します。

メリット

  1. ビタミンCの供給: キャベツにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力の向上に役立ちます。ビタミンCは抗酸化作用があり、細胞のダメージを防ぐ効果があります。
  2. 食物繊維の供給: キャベツは食物繊維が豊富で、消化を助ける効果があります。適量を与えることで、腸内環境の改善に寄与します。
  3. 低カロリー: キャベツは低カロリーであり、肥満防止に役立ちます。甲状腺機能低下症の犬は代謝が低下しているため、低カロリーの食材は重要です。

デメリット

  1. ゴイトロゲンの存在: キャベツにはゴイトロゲンという物質が含まれており、甲状腺ホルモンの分泌を抑制する作用があります。大量に摂取すると、甲状腺機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
  2. 消化不良のリスク: キャベツを大量に与えると、消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。特に生のキャベツは消化に負担がかかるため、注意が必要です。
  3. 硝酸イオンの含有: キャベツの芯には硝酸イオンが含まれており、これは中毒物質となる可能性があります。芯は避けるべきです。

与え方の注意点

  1. 適量を守る: キャベツを与える際は、少量にとどめることが重要です。過剰摂取は避け、あくまで補助的な食材として利用しましょう。
  2. 調理方法: 生のキャベツは消化に負担がかかるため、軽く茹でてから与えるのが良いでしょう。茹でることで消化しやすくなり、ゴイトロゲンの影響も軽減されます。
  3. 獣医師と相談: キャベツを与える前に、必ず獣医師と相談しましょう。特に甲状腺機能低下症の犬には、専門的なアドバイスが必要です。

キャベツは適切に与えれば、甲状腺機能低下症の犬にとって有益な食材となり得ますが、過剰摂取や不適切な与え方は避けるべきです。愛犬の健康を第一に考え、獣医師の指導のもとで適切な食事管理を行いましょう。

獣医師の見解

キャベツは甲状腺機能低下症の犬にとって、必ずしも悪い食材ではありませんが、与え方や量には注意が必要です。心配な場合は、獣医師に相談することをおすすめします。

甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食材

ゴイトロゲンを含む野菜

  • キャベツ

  • ブロッコリー

  • カリフラワー

  • 大根

これらの野菜は、甲状腺ホルモンの生成を阻害するゴイトロゲンを多く含むため、大量に与えることは避けましょう。

その他注意すべき食材

  • 高脂肪な食品

  • 塩分の多い食品

  • 添加物の多い食品

これらの食品は、甲状腺機能低下症の症状を悪化させる可能性があります。

愛犬のための食事療法:まとめ

食事療法は獣医師と相談して行う

愛犬に甲状腺機能低下症の疑いがある場合や、すでに治療中の場合は、自己判断で食事内容を変えず、必ず獣医師に相談しましょう。

愛犬の様子をよく観察することが大切

食事の内容や量を変えたときは、愛犬の様子をよく観察し、食欲や体調に変化がないか確認しましょう。

食事以外のケアも重要

このように、犬の甲状腺機能低下症には適切な食事療法が重要です。キャベツを含む食材の選び方や注意点を理解し、愛犬の健康を守りましょう。

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この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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