犬の避妊手術にはデメリットがある?リスクや注意点、メリットについて

チワワポチャの写真 犬・猫トピック
・獣医師や動物栄養の専門家が開発・推奨する犬の療法食とは↓
療法食名 特徴
⇒ ヒルズ ・ヒルズ療法食は、健康問題を持つペットのため開発された栄養バランスの食事で、獣医師の推奨を受けて使用されます。
⇒ ロイヤルカナン ・ロイヤルカナン療法食は、健康問題を持つペットに、栄養バランスが調整された食事で、獣医師の指導のもと使用されます。
⇒ 和漢の国産療法食 ・和漢みらいのドッグフードは、89種の和漢原料を使用し、犬の健康をサポートする国産無添加フードです。

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愛犬の避妊手術、メリットだけでなく、デメリットやリスク、術後の注意点まで理解した上で検討しませんか?

この記事では、飼い主さんが気になる疑問を解消し、愛犬にとって最善の選択をするためのお手伝いをします。

犬の避妊手術、検討前に知っておきたいこと

 

獣医師の診察を受ける犬の写真

獣医師の診察を受ける犬の写真

避妊手術は、犬の繁殖能力をなくすために行われる手術です。望まない妊娠を防ぐだけでなく、病気の予防や問題行動の抑制など、様々なメリットがあります。

しかし、一方で、デメリットやリスクも存在します。ここでは、避妊手術によって犬の体にどのような変化が起こるのか、メリット・デメリット、考えられるリスクや合併症、術後のケアについて詳しく解説していきます。

避妊手術で犬の体はどう変わる? メリットとデメリットを解説

避妊手術は、犬の生殖能力を取り除く手術です。これにより、望まれない繁殖を防ぐことができます。メリットとしては、発情期の行動が減少し、特定の病気のリスクが低下することが挙げられます。

一方で、手術には麻酔のリスクや術後の回復期間が必要です。避妊手術を行うと、女性ホルモンの分泌が抑制されるため、犬の体や行動に様々な変化が現れます。

メリット

  • 望まない妊娠を防ぐ: 避妊手術の最大のメリットは、望まない妊娠を防ぐことです。発情期の出血やそれに伴うストレスから解放されるだけでなく、飼い主にとっても、予期せぬ妊娠や出産、子犬の世話といった負担を避けることができます。

  • 病気のリスクを減らす: 避妊手術をすることで、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍などの生殖器系の病気のリスクを大幅に減らすことができます。特に、乳腺腫瘍は、犬において非常に発生率の高い腫瘍であり、避妊手術によってそのリスクを効果的に抑制することができます。

  • 発情期のストレスを軽減: 発情期には、出血、落ち着きのなさ、攻撃性の増加など、犬にとって大きなストレスとなる症状が現れます。避妊手術によってこれらの症状を抑えることで、犬のストレスを軽減し、穏やかな生活を送れるようにすることができます。

  • マーキング行動の減少: 避妊手術によって、マーキング行動(尿によるマーキング)が減少する傾向があります。マーキング行動は、縄張りを主張したり、他の犬に自分の存在をアピールしたりするために起こるため、避妊手術によってこれらの欲求が抑制されることで、行動が改善されることがあります。

デメリット

  • 肥満のリスク増加: 避妊手術によって代謝が低下し、太りやすくなる傾向があります。肥満は、糖尿病や心臓病、関節疾患などのリスクを高めるため、食事管理や適度な運動などの対策が必要です。

  • 尿失禁: 避妊手術によって、一部の犬では尿道括約筋の機能が低下し、尿漏れを起こしやすくなることがあります。特に、大型犬や避妊手術の時期が早い場合に起こりやすいと言われています。

  • 性格の変化: 避妊手術によって、穏やかになる、甘えん坊になるなど、性格が変化することがあります。ただし、すべての犬に当てはまるわけではなく、変化の程度も個体差があります。

  • 被毛の変化: 避妊手術によって、被毛が柔らかく、フサフサになることがあります。これは、女性ホルモンの分泌量が減ることで起こる変化です。

避妊手術のリスクと副作用、術後の合併症の可能性は?

避妊手術は一般的に安全な手術とされていますが、すべての手術にはリスクと副作用が伴います。

避妊手術には、麻酔のリスクや術後の感染症などの副作用が考えられます。また、手術後に一時的な食欲不振や元気の低下が見られることがあります。これらのリスクを理解し、適切なケアを行うことが重要です。

  • 麻酔のリスク: 避妊手術は全身麻酔で行われるため、麻酔によるアレルギー反応や呼吸困難、心停止などのリスクがあります。高齢の犬や持病のある犬は、麻酔のリスクが高くなる傾向があります。

  • 出血: 手術中に血管を傷つけてしまい、出血が起こることがあります。通常は少量の出血で済みますが、まれに大量出血を起こす場合もあります。

  • 感染症: 手術部位の傷口から細菌が入り込み、感染症を引き起こすことがあります。感染症を起こすと、発熱、腫れ、痛み、膿などの症状が現れます。

  • 縫合糸に対する反応: 体質によっては、縫合糸に対してアレルギー反応を起こすことがあります。アレルギー反応が起こると、かゆみ、発疹、腫れなどの症状が現れます。

  • 避妊手術後腫瘍: 避妊手術後、まれに手術部位に腫瘍が発生することがあります。これは、手術によって細胞が異常増殖することで起こると考えられています。

術後のケア、注意すべき点は? 愛犬を支えるためにできること

術後のケアとしては、傷口の清潔を保ち、犬が過度に動かないようにすることが大切です。また、食事や水分補給にも注意を払い、犬の体調をよく観察することが求められます。愛犬が手術後、安心して過ごせるように、飼い主ができる限りのケアをしてあげましょう。

  • 安静: 手術後は体力を回復させるために、安静が必要です。ケージやサークルなどを用意し、犬が落ち着いて過ごせるようにしてあげましょう。激しい運動やジャンプなどは避け、安静を保つように心がけてください。

  • 食事: 手術後は食欲が低下することがあります。消化の良いフードを与えたり、少量ずつ与えるなど、犬の様子を見ながら食事を与えましょう。水はいつでも飲めるように用意しておいてください。

  • 傷口のケア: 傷口を清潔に保ち、感染症を防ぐことが大切です。エリザベスカラーなどを着用させ、犬が傷口を舐めたり、噛んだりしないようにしましょう。傷口の状態は毎日チェックし、異常があればすぐに動物病院に連絡してください。

  • トイレ: 麻酔の影響で、術後は排尿が困難になることがあります。トイレの場所を分かりやすくしたり、犬がトイレに行きやすいようにサポートしてあげましょう。

  • 定期的な健康チェック: 手術後も定期的に動物病院で健康チェックを受けましょう。早期発見・早期治療によって、合併症のリスクを減らすことができます。

避妊手術に対する様々な声 – 後悔しないための選択

 

ミニチュアダックスと獣医師の画像

避妊手術は多くのメリットがある一方で、「避妊しなければよかった」と後悔する飼い主もいるようです。ここでは、避妊手術に対する様々な意見や、後悔しないための選択について考えていきましょう。

「避妊しなければよかった」と感じる飼い主もいる?

避妊手術後によく聞かれる変化として、「性格が穏やかになりすぎた」「太りやすくなった」「尿漏れをするようになった」などがあります。

これらの変化は、飼い主によっては「以前の活発な姿が恋しい」「老犬になったみたいでかわいそう」「避妊しなければよかった」と感じてしまう場合もあるようです。

これらの意見を参考にし、自分の犬にとって最善の選択を考えることが重要です。

メリット デメリット
望まない妊娠を防ぐ 肥満のリスク増加
病気のリスクを減らす 尿失禁の可能性
発情期のストレスを軽減 性格の変化
マーキング行動の減少 被毛の変化

避妊手術以外の選択肢はある? メリット・デメリットを比較

避妊手術以外にも、犬の繁殖を防ぐ方法があります。例えば、ホルモン療法や一時的な避妊手術などです。これらの方法のメリットとデメリットを比較し、最適な選択肢を見つけることが大切です。

手段 メリット デメリット
避妊手術 確実性が高い、病気のリスクを減らせる 一度手術を受けると元に戻せない、肥満などのリスクがある
ホルモン剤の投与 投与を中止すれば繁殖能力を回復できる 効果が一時的、副作用のリスクがある、長期的な使用は健康への影響が懸念される

それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあるため、獣医師とよく相談し、愛犬にとって最適な方法を選択することが大切です。

愛犬にとって最善の選択を – 避妊手術に関するQ&A

 

皮膚防護服 犬の画像

避妊手術に関する疑問や不安を解消するために、よくある質問を想定してわかりやすく答えます。費用や適切な時期、信頼できる獣医の見つけ方など、具体的な情報を提供します。

避妊手術の費用は? 助成金制度はある?

避妊手術の費用は、地域や動物病院によって異なりますが、一般的に2万円〜5万円程度です。自治体によっては、避妊手術費用の一部を助成する制度を設けている場合があります。

全国で犬の避妊手術に助成金を提供している自治体を調べられるサイトをいくつか見つけました。以下のサイトを利用して、助成金情報を確認してみてください。

  1. オトコロドットコム: 都道府県別に犬・猫の去勢・避妊手術の助成金情報を検索できます。地域ごとの詳細な情報が掲載されています。
  2. 一般社団法人日本動物保護センター: 自治体別に犬猫の不妊・去勢手術助成制度をまとめたサイトです。各自治体の最新情報が確認できます。
  3. かごめの情報サイト: 全国の猫の不妊去勢手術の補助金情報を一覧で確認できるサイトです。地域ごとの助成金情報が詳しく掲載されています。

これらのサイトを活用して、助成金制度を提供している自治体を見つけてください。

避妊手術を受けるのに適切な時期は? 遅すぎるとどうなる?

避妊手術を受けるのに適切な時期は、犬種や体格によって異なりますが、一般的には初回発情期の少し前が良いとされています。小型犬では6ヶ月齢頃、大型犬では1歳齢頃が目安となります。

信頼できる獣医の見つけ方は?

信頼できる獣医を見つけるには、インターネットの口コミサイトや、友人・知人からの紹介を参考にするのが良いでしょう。実際に動物病院を訪れて、院内の雰囲気やスタッフの対応などを確認することも大切です。

全国で犬の避妊手術を行っている動物病院を検索できるサイトをいくつか見つけました。以下のサイトを利用して、全国の動物病院を探してみてください。

  1. オトコロドットコム: 全国の避妊・去勢手術対応の動物病院を都道府県別に検索できます。対応動物や診察料、口コミなどの情報も確認できます。
  2. ペッツファースト動物病院: 犬の避妊・去勢手術に関する情報を提供しているサイトです。手術の詳細や費用についても確認できます。
  3. 動物病院ドクターズ・ファイル: 全国の避妊・去勢手術対応の動物病院を検索できるサイトです。病院の詳細情報や口コミも掲載されています。
  4. ベネッセのペット情報サイト: 全国の避妊・去勢手術対応の動物病院を検索できるサイトです。診療動物や診療時間、口コミなどの情報が充実しています。

これらのサイトを活用して、信頼できる動物病院を見つけてくださいね。

まとめ:愛犬の幸せのために、正しい知識と理解を深めよう

犬の避妊手術は、メリットだけでなく、デメリットやリスクも存在します。安易に決断するのではなく、飼い主として正しい知識と理解を深め、愛犬にとって最善の選択をしてあげましょう。


この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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