犬はちくわを食べても大丈夫?アレルギーや塩分はどう注意する?

ちくわのクッションを加えた犬の写真 犬・猫トピック
ちくわのクッションを加えた犬の写真

おでんや鍋物、お酒のつまみにとても重宝される食材で、冷蔵庫にあることが多いため、可愛い愛犬のおやつやフードに混ぜてついつい食べさせたい衝動にかられる人が多いようです。

このページでは、犬がちくわを食べても本当に大丈夫なのかといった点や注意が必要な理由、大丈夫なちくわの選び方や犬への与え方などについて詳しく説明します。

犬は食べて大丈夫?そもそも犬が食べてもいい食べ物なの?

ちくわの画像

ちくわの画像

まず、ちくわ自体、犬の食事として適しているというわけではありません。しかし、ちくわは一般的に犬が摂取しても大丈夫な食べ物のひとつと言えます。 これは、ちくわが犬にとって消化しやすく、一般的な犬の食事に含まれる材料と似ているためです。

ちくわの一般的な原材料には、魚のすり身(通常はアサリやスケトウダラなどの魚)が使用されます。でんぷん、食塩、砂糖、酒精、魚のエキス、香辛料などが含まれますが、天然の魚のすり身を使用して製造され、添加物や着色料は極力抑えられているものが多いので、少しなら犬が食べても大丈夫です。

ちくわに含まれる栄養素と注意点

 

トイプードルの子犬の画像

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次は、参考程度に一般的に販売されているちくわの栄養価について説明しますが、注意しなければいけないこともあるので合わせて説明します。

タンパク質:
・ちくわは魚のすり身が主成分であり、タンパク質を豊富に含んでいます。

脂肪:
・ちくわには一部の脂肪も含まれています。これによって食品の風味が向上し、エネルギー源となります。

炭水化物:
・ちくわには炭水化物も含まれていますが、これはごくわずかで、ほとんどの炭水化物は犬にとっては必要ありません。

ビタミンとミネラル:
・ちくわにはビタミンやミネラルも含まれていますが、これは犬の栄養要求に合致するものではありません。犬には犬用の食品から提供される特定のビタミンとミネラルが必要です。

塩分:
・ちくわには塩分が含まれており、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 犬は高塩分の食品を摂取すると水分を過剰に摂取する傾向があり、特に腎臓や心臓のトラブルを抱えている場合は与えないようにしましょう。

かまぼこも犬に与えて大丈夫な食べ物?

かまぼこの材料も一般的なものは魚のすり身です。かまぼこは、ちくわと同じで少量であれば犬が食べて大丈夫な食材になります。

老犬や子犬にちくわを食べさせるのはどうか

お座りするチワワの画像

お座りするチワワの画像

ちくわは一般的には犬用の食事ではなく、特に老犬や子犬には適していないと言えます。以下はその理由と一般的な目安です。

子犬への注意:

子犬は成長段階にあり、一定の栄養素が必要です。 子犬用の専用フードが販売されており、これらのフードが必要な栄養素をバランスよく提供しています。 ちくわは添加物や塩分を含むため体が出来上がっていない子犬にたべさせるのはやめておいたほうがいいでしょう。。

老犬への注意:

老犬は代謝が低下し、特定の健康問題を抱えるケースが多く抵抗力も低下します。老犬用の専用フードも存在し、関節の健康、体重管理、消化トラブルの予防などをサポートしなければいけません。

ちくわは高塩分であることが多く、高塩分の食品は高血圧や心臓、腎臓などの問題を悪化させる可能性があります。老犬には特に塩分過剰を避けなければいけません。

年齢に関しては、犬の個体差や種による違いがあるため、一概には言えませんが、犬種によって老犬とされる年齢の犬は避けたほうがいいでしょう。

犬が食べるちくわの選び方

犬が食べるなら着色料や保存料といった添加物が入らない無添加のものを少量与える程度にするのが良いです。茹でるなどの調理をして塩抜きした無添加のちくわならなおいいでしょう。

愛犬に少し食べさせるなら、こちらにリンクしてある「無添加のちくわ」を参考にしてあげてください。

ちくわを食べさせてはいけない犬について

ソファでくつろぐゴールデンレトリーバーの写真

ソファでくつろぐゴールデンレトリーバーの写真

ちくわは人間用に加工された食品なので、犬の食事にはあまり適切ではありません。特に注意が必要な犬についてせつめいします。

塩分を控える必要がある犬

塩分が多く含まれるちくわを与えない様にする必要がある犬は以下の通りです。

腎臓疾患の犬:
・高塩分の食事は腎臓に負担をかける可能性があり、腎臓機能の低下や慢性腎臓病の発症リスクを増加させる可能性があります。 腎臓は体内の塩分と水分のバランスを調整し、高塩分を飲むことによって腎臓に負担がかかり、慢性的なストレスが生じます。

・詳細はこちら⇒ 犬の腎臓病の食事

高血圧の犬:
・高塩分の食事は高血圧のリスクを増加させる可能性があり、高血圧は心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性があります。

・詳しくはこちら⇒ 犬の高脂血症の食事

心臓疾患の犬:
・高塩分の食事は心臓に負担がかかり、心臓疾患のリスクを増加させる可能性があります。これには心不全などが含まれます。

・詳細を調べる⇒ 犬の心臓病の食事

脱水症状がある犬:
・高塩分の食事を摂ると、犬は多くの水分を必要とする可能性があります。

食材にアレルギーがある犬

鮮魚の写真

犬がちくわなどの特定の食品にアレルギー反応を示すことがあります。ここでは、犬の食物アレルギーについて詳細を説明します。

食物アレルギーとは

食物アレルギーは、犬の免疫系が特定の食品成分に反応し、身体の異常な免疫反応をみる病態です。 犬が食物アレルギーを持つと、さまざまな症状が現れる可能性があります。

アレルギーの症状

食物アレルギーの症状は個体によって異なりますが、一般的には以下のような症状が含まれます。

・皮膚のかゆみ、湿潤、皮膚炎
・耳のかゆみや炎症
・消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛)
・体重減少
・食欲不振
・嘔吐

食物アレルギーの原因

食物アレルギーの原因となる食品は、犬の個体によって異なりますが、一般的な食物アレルギーの原因としては、以下のようなものが挙げられ、ちくわにも含まれるものもあります。

・たんぱく質源(鶏肉、牛肉、魚など)
・穀物(小麦、大豆、コーンなど)
・乳製品
・人工添加物や保存料

食物アレルギーは、獣医師の指導のもとで診断されることが推奨されます。診断には、排除食事試験やアレルギー検査が含まれ、特別な食事療法やアレルギーに対する薬物療法が必要な場合があります。

また、食物アレルギーの管理に関しては、ちくわだけでなく以下の点に留意することが重要です。

・獣医師に相談する。
・アレルギー反応を考えると食品を気にする。
・過去にアレルギー反応がなかった食品を提供する。
・食事の成分や素材を適宜チェックする。
・犬の食物アレルギーに関する疑念がある場合、必ず獣医師に相談し、正確な診断と治療計画を確立するための支援を受けることが大切です。

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ちくわの与え方

ちくわは決して犬むけの食材ではありませんが、無添加で減塩のちくわであれば一般的には問題ありません。次は、犬にちくわを与える場合の参考例として手作りレシピを解説します。

ちくわを使った手作り食のレシピ

ちくわサラダのイメージ画像

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ではまず、無添加のちくわを使った手作り犬用の食事レシピを2つ紹介します。

レシピ1:ちくわと野菜のハンバーガー

用意する食材:

・塩抜きした無添加のちくわ:1本
・野菜(例:にんじん、ほうれん草、さつまいもなど):1/2カップ
・オート麦(調理後):1/2カップ
・鶏胸肉(茹でたもの):1/2カップ
・卵:1個
・オリーブオイル:小さじ1

手作りのレシピ:

・ちくわ、野菜、鶏胸肉をミキサーで細かく刻みます。
・オート麦を調理し、冷ました後、野菜と鶏肉の混ぜ合わせたものを加えます。
・卵とオリーブオイルを混ぜ、ミキサーに加えてよく混ぜます。
・ハンバーガーの形に成形し、焼くかオーブンでしっかりと調理します。

レシピ2:ちくわと野菜のご飯

用意する食材:

・塩抜きした無添加のちくわ:1本
・野菜(例:さつまいも、ほうれん草、人参、かぼちゃなど):1/2カップ
・玄米または白米:1カップ
・鶏肉または牛肉(茹でたもの):1/2カップ
・水:2カップ
・オリーブオイル:小さじ1

手作りのレシピ:

・ちくわ、野菜、肉をミキサーで細かく刻みます。
・米を研ぎ、水と一緒に鍋に入れて、煮ます。
・野菜と肉を加えて、中火で煮ます。米が熟すまで煮続けます。
・オリーブオイルを加えて、混ぜます。冷ます前に提供します。

これらのレシピは犬の個別の栄養ニーズに合わせて調整することが大切です。 また、犬の健康に可能性のある食材や調味料は避け、安全な材料を使用することが重要です。犬に新しい食事導入する際には慎重に観察し、犬にアレルギー反応が現れないか確認しましょう。

ちくわを使ったおやつの手作りレシピ

ちくわを使ったおやつのイメージ画像

ちくわを使ったおやつのイメージ画像

無添加のちくわを使ったおやつの手作りレシピを2つご紹介します。 これらのおやつは、犬に安全で美味しいものですが、与えすぎにはご注意ください。

レシピ1: ちくわとカボチャのおやつ

使用する食材:

・塩抜きした無添加のちくわ:1本
・カボチャ(茹でたもの):1/2カップ
・玄米粉:1カップ
・卵:1個
・オートミール:1/4カップ
・オリーブオイル:小さじ1

手作りのレシピ:

・ちくわとカボチャをミキサーで細かく刻みます。
・玄米粉、卵、オートミール、オリーブオイルと一緒にミサーに加え、均一に混ぜます。
・生地を伸ばして、お好みの形にカットします(例:ボーンシェイプ、ハートシェイプなど)。
・180°C(350°F)で予熱したオーブンで約15分間焼きます。金褐色になるまで焼いて冷ます前に提供します。

レシピ2:ちくわとアップルのおやつ

使用する食材:

・塩抜きした無添加のちくわ:1本
・りんご(すりおろしたもの):1個分
・オート麦粉:1カップ
・シナモン:弱じ1/2
・卵:1個
・オリーブオイル:小さじ1

手作りのレシピ:

・ちくわをミキサーで細かく刻みます。
・りんご、オート麦粉、シナモン、卵、オリーブオイルと一緒にミキサーに加え、均一に混ぜます。
・生地を伸ばして、お好みの形にカットします。
・180°C(350°F)で予熱したオーブンで約15分間焼きます。金褐色になるまで焼いて冷ます前に提供します。

これらのおやつは犬に喜ばれることでしょう。与える 量をしかりと管理し、犬の健康に気を配ることが重要です。

まとめ

ミニチュアダックスの画像

ミニチュアダックスの画像

犬とちくわに関して解説しましたが、アレルギーや健康トラブルがある犬は特に注意してあげる必要がありますので、原則与えないほうがいいでしょう。

与える場合も、無添加であることや使用されている食材を確認し、前述したレシピを参考に工夫してあげてください。また、与えすぎにも留意しましょう。

犬に合わせたドッグフードをチェック

さまざまな犬種や年齢の犬が生活していますが、それぞれの体調や年齢にあったフードを選ぶことはとても重要です。

持病があったり健康不安がある犬ならなおさらで、それぞれに合った特別なドッグフードをさがせる記事があるので、ぜひそちらもご覧ください。

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この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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