愛犬が後ろ足をびっこ引いていると、飼い主としてはとても心配ですよね。この記事では、犬の後ろ足のびっこの原因を、すぐ治る軽度のものから重症なケースまで解説します。
家庭でできる応急処置、様子を見る期間、病院へ行くべきかどうかの判断基準、そして予防策まで、具体的な情報を提供します。愛犬の異変に適切に対応できるよう、ぜひ参考にしてください。
犬の後ろ足がびっこを引く原因:軽度なケースから重症まで
犬の後ろ足のびっこは、様々な原因で起こります。軽度のつまずきや打撲から、骨折や靭帯損傷といった重症なケガ、そして関節炎などの病気まで、原因は多岐に渡ります。それぞれの原因と症状を理解し、適切な対応をすることが重要です。
すぐに治る可能性のある原因:つまずき、打撲、軽い捻挫など
散歩中に小石を踏んでつまずいたり、他の犬と遊んでいて軽くぶつかったりすることで、一時的にびっこを引くことがあります。また、ジャンプの着地を失敗して軽い打撲や捻挫を起こすこともあります。
これらの場合は、安静にしていれば数日で自然に治ることが多いです。例えば、散歩中に急にびっこを引き始めたが、すぐに歩き始めた、痛がっている様子もない、といった場合は、軽度のつまずきなどが考えられます。
注意が必要な原因:骨折、脱臼、靭帯損傷など
高いところから落ちたり、交通事故に遭ったりすることで、骨折、脱臼、靭帯損傷などの重症なケガをすることがあります。
これらの場合は、強い痛みを伴い、患部が腫れたり、変形したりすることがあります。すぐに動物病院へ連れて行き、適切な治療を受けることが重要です。放置すると、後遺症が残ってしまう可能性もあります。
病気が原因のびっこ:関節炎、股関節形成不全など
関節炎や股関節形成不全などの病気も、びっこの原因となります。関節炎は、加齢や肥満などが原因で関節に炎症が起こる病気で、慢性的な痛みやびっこを引き起こします。
股関節形成不全は、股関節の構造に異常がある病気で、特に大型犬に多く見られます。これらの病気は、早期発見と適切な治療が重要です。
家庭でできる応急処置とケア:症状別対処法
愛犬がびっこを引いている場合、症状に応じて適切な応急処置とケアを行うことが大切です。軽度のびっこの場合は、安静と冷湿布、そしてマッサージが有効です。傷がある場合は、消毒と止血、そして保護が必要です。痛みがある場合は、獣医師の指示に従って鎮痛剤を使用しましょう。
軽度のびっこの場合:安静、冷湿布、マッサージ
軽度のびっこの場合は、まず安静にすることが大切です。ケージやサークルに入れて、動き回らないようにしましょう。患部に冷湿布を当てて、炎症を抑えることも効果的です。
また、獣医師に相談の上、優しくマッサージを行うことで、血行を促進し、回復を早めることができます。ただし、強いマッサージは逆効果になる場合があるので、注意が必要です。
傷がある場合:消毒、止血、保護
傷がある場合は、まず清潔なガーゼなどで傷口を優しく押さえて止血します。その後、消毒液で傷口を消毒し、清潔なガーゼや包帯で保護します。
傷口が深い場合や出血が止まらない場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。感染症を防ぐため、清潔な状態を保つことが重要です。
痛みがある場合:鎮痛剤の使用(獣医師の指示に従う)
愛犬が痛みを感じている場合は、獣医師の指示に従って鎮痛剤を使用することができます。市販の犬用鎮痛剤もありますが、愛犬の状態に合った薬を獣医師に処方してもらうことが大切です。
自己判断で薬を与えるのは危険なので、必ず獣医師に相談しましょう。鎮痛剤の種類や用量、使用期間などは、獣医師の指示に従ってください。
どのくらいで治る?様子を見る期間と注意点
軽度のびっこの場合、数日から1週間程度で自然に治ることが多いです。しかし、症状が悪化したり、改善が見られない場合は、動物病院へ連れて行く必要があります。様子を見る期間と注意点について、詳しく解説します。
軽度のびっこの場合:数日~1週間程度様子を見る
つまずきや軽い打撲などが原因の軽度のびっこの場合、数日~1週間程度様子を見ても構いません。ただし、安静を保つことが重要です。
激しい運動やジャンプなどは避け、できるだけ安静に過ごさせましょう。様子を見る期間中も、愛犬の状態を注意深く観察し、異変があればすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
悪化の兆候:腫れ、熱、痛みが増す場合
様子を見ている間に、患部の腫れや熱、痛みが増す場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。症状が悪化しているということは、軽度のケガではない可能性があります。
早期に適切な治療を受けることが、愛犬の健康を守る上で重要です。例えば、最初は軽くびっこを引いていたが、徐々にびっこが悪化してきた、患部が腫れてきた、といった場合は、注意が必要です。
改善しない場合:動物病院へ
1週間程度様子を見てもびっこが改善しない場合、またはびっこが再発する場合は、動物病院へ連れて行きましょう。慢性的なびっこの原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。
原因によっては、長期的な治療が必要な場合もあります。獣医師の指示に従い、根気強く治療を続けましょう。
病院へ行くべき?判断の基準と費用目安
犬のびっこで動物病院へ行くべきかどうかの判断基準と、病院でかかる費用の目安について解説します。
緊急性の高い症状の場合は、すぐに動物病院へ連れて行く必要があります。慢性的なびっこの場合も、原因特定と適切な治療のために、動物病院の受診が推奨されます。
緊急性の高い症状:患部の異常な腫れ、激しい痛み、歩けない
患部が異常に腫れていたり、激しい痛みがある場合、または全く歩けない場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。これらの症状は、骨折や脱臼、靭帯損傷など、重症なケガの可能性があります。
一刻も早く適切な治療を受けることが重要です。夜間や休診日でも、緊急性の高い場合は、24時間対応の動物病院を探して受診しましょう。
慢性的なびっこの場合:原因特定と適切な治療が必要
慢性的にびっこを引いている場合は、関節炎や股関節形成不全などの病気が隠れている可能性があります。これらの病気は、早期発見と適切な治療が重要です。
動物病院でレントゲン検査や血液検査などを行い、原因を特定しましょう。獣医師の指示に従い、適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。慢性的なびっこを放置すると、症状が悪化したり、他の部位にも負担がかかったりする可能性があります。
病院での費用目安:診察、検査、治療費
動物病院でかかる費用は、診察費、検査費、治療費の3つに分けられます。診察費は、初診料と再診料があり、病院によって異なります。検査費は、レントゲン検査や血液検査など、必要な検査の種類によって異なります。
治療費は、薬代や手術代など、治療内容によって異なります。例えば、軽度の捻挫の場合、診察費と薬代で5,000円~10,000円程度かかることが多いです。骨折や手術が必要な場合は、数万円~数十万円かかる場合もあります。事前に病院に費用の目安を確認しておくと安心です。
びっこを予防するための対策:日頃のケアと注意点
愛犬のびっこを予防するためには、日頃のケアと注意が大切です。散歩後の足裏チェック、適切な運動、そして室内環境の整備など、具体的な対策を紹介します。これらの対策を実践することで、びっこのリスクを軽減することができます。
散歩後のケア:足裏チェック、汚れの除去
散歩後は、愛犬の足裏をチェックし、傷や異物がないか確認しましょう。もし傷や異物を見つけたら、すぐに適切な処置を行いましょう。また、足裏に付着した汚れや砂埃は、丁寧に拭き取るか、洗い流しましょう。
清潔な状態を保つことで、感染症の予防にも繋がります。特に、夏場はアスファルトの熱で肉球が火傷してしまうこともあるので、注意が必要です。冬場は、雪や凍結路面で足裏を傷つけたり、冷えから炎症を起こすこともあるので、注意が必要です。
適切な運動:肥満予防、関節への負担軽減
適切な運動は、愛犬の健康維持に欠かせません。肥満は関節への負担を増加させ、びっこの原因となることがあります。愛犬の年齢や犬種に合った適切な運動量を心がけましょう。
激しい運動は避け、適度な散歩や遊びを取り入れることが大切です。子犬や高齢犬の場合は、特に運動量に気を配りましょう。無理な運動は、関節や筋肉を傷つける原因となります。
室内環境の整備:滑りにくい床材、段差への配慮
室内環境を整備することも、びっこの予防に繋がります。フローリングなど、滑りやすい床材は、足腰に負担がかかり、びっこの原因となることがあります。滑りにくいマットやカーペットを敷くなど、工夫しましょう。
また、段差が多い場合は、スロープを設置するなど、愛犬が安全に移動できるように配慮しましょう。特に、小型犬や高齢犬は、段差でケガをするリスクが高いので、注意が必要です。室内環境を安全に保つことで、愛犬の健康を守ることができます。
よくある質問(FAQ):知恵袋で見かける疑問を解決
Yahoo!知恵袋などでよく見かける、犬の後ろ足のびっこに関する質問と回答をまとめました。飼い主のよくある疑問を解消し、適切な対応策を提示することで、不安を軽減します。
Q,さっき突然我が家の犬が後ろ足をびっこ?引きずるように歩き始めました
さっき突然我が家の犬が後ろ足をびっこ?引きずるように歩き始めました。夕方までは普通に歩けていたので人間もパニックになってしまったのですが原因はなんでしょうか…?
一応明日の朝に病院は予約したのですが心配で夜も眠れません似たような症状に合われた方などいましたら是非対処方や思いあたる病名教えてくれると幸いです。
A,ベストアンサー
脱臼か骨折か肉球とか足を怪我したかだと思います。
脱臼だったらはまったら歩き出しますし、骨折だったら足をついて歩かないかな?
びっこなら足ついてるなら肉球とか怪我したり関節痛めて違和感があるのかな?
今までにパテラまでいかないけど関節が外れやすいとか言われてるなら脱臼して靭帯痛めたとかの可能性が高いのかな?
血が出てないか、何か刺さってないか診て外傷がないなら靭帯、関節、骨の怪我だと思います。
関節が痛くても明日病院行く時にはケロッとして歩いている場合があるので症状を動画に撮っていたほうが説明しやすいと思います。
~引用元:Yahoo知恵袋
Q,飼っている犬(マルチーズ ♂2歳)が突然右後ろ足をびっこ引くように
飼っている犬(マルチーズ ♂2歳)が突然右後ろ足をびっこ引くように歩くようになりました。 それまでは普通に散歩も行き、元気に歩いていたのですが、散歩が終わって家に帰っていつも通り足を拭いた後、突然びっこ引き始めました。
夜だったので夜間病院を調べたりしたのですが、様子を見ているとびっこ引かず普通に走ってオモチャを追いかけたりご飯やオヤツを見せるといつも通り普通にジャンプして喜んだり、、治ったのかな?と思ってるとまたびっこを引いて歩いていたりします、、
そしてまた走り出したりジャンプしたり、、、 とりあえず一旦様子を見ることにしましたが、同じような経験した方、わんちゃんに詳しい方、どういう状態?症状?なのか教えて頂きたいです。
A,ベストアンサー
病院にいくことをおすすめします。
足のひざのお皿がはずれてることがあります。
そして、自分ではめてる場合も。
うちも同じ感じで病院に行きました。
レントゲンも取りました。
ですが、異常はなくたぶん抱っこしてほしいためかなぁなんて思ってます。
仮病ってやつですね(笑)
うちの子来月で6歳にですが3歳からずっとやってます(笑)
~引用元:Yahoo知恵袋
Q,犬がびっこをひく理由について。
犬がびっこをひく理由について。 犬が突然、片方の前足を軽く上げて、ひょこひょこ歩くようになりました。 常にではなく、普通に両足に体重をかけている時もあります。 元気に走り回って、 食欲も旺盛です。 触っても痛がる様子はありません。
これとは別の症状で病院に行き、帰ってきたら、上記の状態になっていました。 連れて行ったのは別の人間ですが、治療を嫌がって逃げるので、少し強く掴んだと言っていました。
もしかしたらそのせいで、足をひねったのかと思っているのですが、他に原因は考えられるでしょうか。 検索してみても、後ろ足の症状ばかりだったのですが、前足の場合はどんな心配があるでしょう。 病院に連れて行けるのはまた週末です。 お詳しい方がいれば、可能性の話で構いませんので教えてください。
A,ベストアンサー
犬の前足はとても複雑な構造の様です。
当家の愛犬も数年前に何かの拍子にびっこを引き、数時間正常に歩けませんでしたが、数時間後病院に連れて行った時はそのような状態にならず、先生に最初の様な事を言われました。
少し様子を見て、一日以上同じ症状でしたら病院に行かれるようにするのが良いと思います。
~引用元:Yahoo知恵袋
まとめ:愛犬のびっこ、早期発見と適切な対応を
愛犬の後ろ足のびっこは、軽度のものから重症なものまで様々な原因があります。日頃から愛犬の様子をよく観察し、早期発見と適切な対応を心がけることが大切です。この記事を参考に、愛犬の健康を守りましょう。
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