猫の腎臓療法食|効果が確認されている獣医師推奨のおすすめフード3選

獣医師と猫 猫の病気と食事
・獣医師や動物栄養の専門家が開発・推奨する犬の療法食とは↓
療法食名 特徴
⇒ ヒルズ ・ヒルズ療法食は、健康問題を持つペットのため開発された栄養バランスの食事で、獣医師の推奨を受けて使用されます。
⇒ ロイヤルカナン ・ロイヤルカナン療法食は、健康問題を持つペットに、栄養バランスが調整された食事で、獣医師の指導のもと使用されます。
⇒ 和漢の国産療法食 ・和漢みらいのドッグフードは、89種の和漢原料を使用し、犬の健康をサポートする国産無添加フードです。

猫の療法食≫≫≫ ヒルズとロイヤルカナンの比較≪≪≪

愛猫が腎臓病と診断されると、飼い主としては心配と不安でいっぱいになるでしょう。この記事では、猫の腎臓病の基礎知識から、食事療法の重要性、そして獣医師がおすすめする療法食を具体的な商品名とともに紹介します。

愛猫に最適な療法食選びの参考になるよう、食いつきや口コミ情報も交えて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

猫の腎臓病とは?

2匹の猫

猫の腎臓病は、猫がかかりやすい病気の一つであり、進行すると命に関わることもあります。ここでは、腎臓の役割と、腎臓病になるとどうなるのか、そして早期発見の重要性について解説します。

腎臓の役割と、腎臓病になるとどうなるのか

腎臓は、血液中の老廃物をろ過し、尿として体外に排出する役割を担っています。また、体内の水分量や電解質のバランスを調整し、血圧を正常に保つなど、生命維持に欠かせない臓器です。しかし、腎臓病になると、これらの機能が低下し、様々な症状が現れます。

腎臓病が進行すると、体内に老廃物が蓄積され、尿毒症を引き起こす可能性があります。尿毒症は、食欲不振、嘔吐、下痢、脱水症状、痙攣などを引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

腎臓病の症状と早期発見の重要性

腎臓病は初期段階では目立った症状が現れにくいため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。しかし、進行すると、以下のような症状が現れるようになります。

  • 飲水量や尿量の増加

  • 食欲不振や体重減少

  • 元気がない

  • 口臭が強くなる

  • 嘔吐や下痢

これらの症状に気づいたら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。早期発見・早期治療によって、腎臓病の進行を遅らせ、愛猫のQOL(生活の質)を維持することができます。

食事療法が大切な理由

寝転ぶ猫

猫の腎臓病の治療において、食事療法は非常に重要な役割を担います。ここでは、腎臓への負担を減らす食事について解説し、食事療法によって得られる効果を紹介します。

腎臓への負担を減らす食事とは

腎臓病の猫にとって、食事は体への負担を軽減し、症状の進行を抑えるために調整する必要があります。具体的には、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  1. タンパク質の制限: 腎臓はタンパク質を分解する際に負担がかかります。そのため、腎臓病の猫には、タンパク質含有量が低い療法食が推奨されます。

  2. リンの制限: リンは腎臓で排出されるミネラルですが、腎臓病になると、リンの排出がうまくいかなくなり、体内に蓄積されてしまいます。リンの蓄積は、腎臓病の進行を早めるだけでなく、食欲不振や骨の異常などを引き起こす可能性があります。そのため、腎臓病の猫には、リン含有量が低い療法食を選びましょう。

  3. ナトリウムの制限: ナトリウムは、体内の水分バランスを調整する役割がありますが、腎臓病になると、ナトリウムの排出がうまくいかなくなり、高血圧やむくみを引き起こす可能性があります。そのため、腎臓病の猫には、ナトリウム含有量が低い療法食が推奨されます。

食事療法で得られる効果

適切な食事療法を行うことで、以下の効果が期待できます。

  • 腎臓への負担軽減

  • 症状の進行抑制

  • 尿毒症の予防

  • QOL(生活の質)の維持・向上

食事療法は、腎臓病の猫にとって、まさに「命綱」とも言える重要な治療法です。

食事の手作りレシピを見たい場合は以下の記事にまとめています。

獣医師がおすすめする猫の腎臓療法食3選

ここでは、実際に多くの獣医師から推奨されている猫の腎臓療法食を3つ紹介します。それぞれの商品の特徴メリット・デメリット対象となる猫ちゃん、そして食いつき・口コミ情報も記載していますので、療法食選びの参考にしてみてください。

※ 注意: ここで紹介する療法食は、あくまで一例です。愛猫に最適な療法食は、猫の年齢、症状、体質、嗜好によって異なります。必ず獣医師に相談し、指示に従って下さい。

おすすめ① [商品名]:ロイヤルカナン 腎臓サポート

ロイヤルカナン腎臓サポート

ロイヤルカナン 腎臓サポートの特徴

  • 腎臓病の猫のために、タンパク質、リン、ナトリウムの含有量を調整

  • 高い消化性で、腎臓への負担を軽減

  • 抗酸化成分配合で、腎臓の健康をサポート

  • ドライタイプとウェットタイプがあり、猫の好みに合わせて選択可能

メリット・デメリット

メリット デメリット
✓ 多くの獣医師に推奨されている △ 価格がやや高め
✓ 品質が高く、安心して与えられる △ 食いつきが良くない猫もいる
✓ ドライ・ウェットタイプがあり、選択肢が豊富

ロイヤルカナン 腎臓サポートの対象となる猫ちゃん

  • 慢性腎臓病の猫

  • 腎臓病による食欲不振、体重減少が見られる猫

食いつき・口コミ

食いつきは個体差がありますが、比較的食いつきが良いという口コミが多く見られます。また、実際にこの療法食を与えた飼い主からは、「食欲が戻った」「体重減少が止まった」「元気になった」などの声が寄せられています。

普通腎臓サポート食は不味いのですが ★★★★☆
これは比較的食べてくれる〈他に2、3種類混ぜてるが〉ので良かったです。引用元:Amazonカスタマーレビュー

一択 ★★★★☆
似たような腎臓ケアのはあるが、ロイヤルカナンの恐ろしさには敵わない。
おしっこがでなく水も飲まない子が、これだけ食べさせたら完全復活。
水は飲むは、フラミンゴダンスはするは、ノリノリの絶好調になった。
獣医もこれしか勧めないが
何か入ってたりして…
不思議すぎる。引用元:Amazonカスタマーレビュー

これはあまり食べない ★★★☆☆
腎臓の悪い猫に、いろんなタイプを食べさせようと買ってみましたがダメみたいです
うちの猫はスペシャルがお気に入りで混ぜてもスペシャルばかり拾って食べます。引用元:Amazonカスタマーレビュー

おすすめ② [商品名]:ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/d

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/d 猫

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/dの特徴

  • 腎臓病の猫のために、タンパク質、リンを制限

  • オメガ3脂肪酸を配合し、腎臓の健康をサポート

  • 食欲を刺激する香りが特徴

  • ドライタイプとウェットタイプ、おやつタイプがあり、様々な選択肢がある

メリット・デメリット

メリット デメリット
✓ 腎臓病の猫のために特別に設計された療法食 △ 価格がやや高め
✓ 食いつきが良い △ ドライタイプは粒が大きめ
✓ 様々なタイプから選べる

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/dの対象となる猫ちゃん

  • 慢性腎臓病の猫

  • 腎臓病による食欲不振が見られる猫

食いつき・口コミ

食いつきの良さに定評があり、多くの飼い主から支持されています。特に、食欲がない猫でも、この療法食なら食べてくれるという声が多く聞かれます。

ツナ味 ★★★★☆
チキン味が多い中、魚味が好きな猫さんにはこちらのが良く食べてくれます。
チキン味だと飽きるのも早く、全く食べない事も多々あり…
ドライフードでフィッシュテイストが少ないため、助かったです。
ただこれだけだとさすがに飽きるようなので、フォルツァ、スペシフィックのドライフードと
回してます。引用:Amazonカスタマーレビュー

高齢猫に ★★★★★
腎臓病と診断され、今までロイヤルカナンの腎臓サポートを与えてきましたが、急に食べなくなり体重も減ってきてしまい、他のフードを探して、コチラを注文しました。
真新しさもあるのかもしれませんが、1日、拒絶すること無く食べてくれました。
このサイズで購入出来るのが何より助かります。
いきなりキロの量は食べなかった時が辛いので。
形状は丸く大きめで薄めな感じ。
チキン味だけでなく、ツナ味があるのが珍しく思いました。
今後も食べ続けてくれるようなら購入していきたいと思いました。
引用:Amazonカスタマーレビュー

好みによるとは思いますが… ★★☆☆☆
うちのネコの口には合わなかったらしく あまり食いつきが良くなかったです…
引用:Amazonカスタマーレビュー

おすすめ③ [商品名]:和漢みらいのキャットフード

和漢みらいのキャットフード

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和漢みらいのキャットフード 低たんぱくの特徴

和漢みらいのキャットフードの低タンパクタイプの特徴は以下の通りです:

  • 和漢植物配合:89種類の和漢植物を使用し、健康維持をサポート。
  • 低タンパク質:腎臓への負担を軽減するために、低タンパク質設計。
  • 高消化性:鹿肉や魚を主原料とし、高消化性のタンパク質を提供。
  • オメガ3脂肪酸:青魚や亜麻仁などからオメガ3脂肪酸を豊富に含む。
  • 低アレルゲン:アレルギーを引き起こしにくい食材を使用。
  • 食物繊維とファイトケミカル:腸内環境を整え、酸化対策に役立つ成分を含む。

これらの特徴により、和漢みらいのキャットフード低タンパクは腎臓病の猫に適した選択肢となっています。

メリット・デメリット

メリット

  • 和漢植物配合:89種類の和漢植物が含まれており、健康維持をサポート。
  • 高消化性タンパク質:鹿肉や魚を主原料とし、消化吸収が良い。
  • 低アレルゲン:アレルギーを引き起こしにくい食材を使用。
  • オメガ3脂肪酸豊富:青魚や亜麻仁からオメガ3脂肪酸を多く含む。
  • 無添加・グレインフリー:添加物や穀物を使用せず、自然な食事を提供。

デメリット

  • 価格が高い:高品質な原材料を使用しているため、価格が高め。
  • 硬さ:一部の猫には粒が硬く感じられることがある。
  • 食いつきの個体差:猫によっては好みが分かれる場合がある。
  • 購入場所の限定:主にオンラインでの購入が中心で、実店舗での取り扱いが少ない。

これらのメリットとデメリットを考慮して、愛猫に最適なフードを選んでください。

和漢みらいのキャットフード 低タンパクの対象となる猫ちゃん

和漢みらいのキャットフード 低タンパクは、以下のような猫ちゃんに適しています:

  • 腎臓病の猫:低タンパク質設計により、腎臓への負担を軽減します。
  • 肝臓病の猫:肝臓の健康をサポートする成分が含まれています。
  • 膵炎の猫:膵臓への負担を減らすための低脂肪・低タンパク質設計。
  • 心臓病の猫:心臓の健康をサポートする和漢植物が配合されています。
  • 高齢猫:消化吸収が良く、シニア猫の健康維持に役立ちます。
  • アレルギーを持つ猫:低アレルゲン食材を使用し、アレルギー反応を抑えます。

これらの特徴により、和漢みらいのキャットフード 低タンパクは、特定の健康問題を抱える猫ちゃんにとって理想的な選択肢となります。

食いつき・口コミ

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猫の腎臓療法食を選ぶ上での注意点

愛猫に最適な腎臓療法食を選ぶことは、猫の健康を維持する上で非常に重要です。ここでは、療法食選びで注意すべき点について解説します。

愛猫の状態に合わせたフード選び

腎臓病の進行度合いや、他に持病があるかなど、愛猫の状態は個体によって異なります。そのため、年齢、症状、体質、嗜好などを考慮し、獣医師と相談しながら、愛猫に最適な療法食を選びましょう。

ウェットタイプとドライタイプの使い分け

腎臓病の猫は、脱水症状を起こしやすいため、水分補給は非常に重要です。ウェットタイプの療法食は、水分含有量が多いため、水分補給を効率的に行うことができます。一方、ドライタイプの療法食は、歯垢や歯石の付着を抑制する効果が期待できます。愛猫の状態やライフスタイルに合わせて、ウェットタイプとドライタイプを組み合わせるのも良いでしょう。

食いつきが悪い場合の工夫

せっかく療法食を選んでも、愛猫が食べてくれなければ意味がありません。療法食の食いつきが悪い場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • 電子レンジで少し温める

  • ぬるま湯を加えて柔らかくする

  • 猫が好む香りのものを少量かける

  • ウェットタイプとドライタイプを混ぜる

定期的な健康チェックと獣医師への相談

療法食を与え始めたら、定期的に動物病院を受診し、愛猫の健康状態をチェックしてもらいましょう。体重や血液検査の結果などを確認し、必要があれば、療法食の種類や量を調整する必要があります。

まとめ:愛猫に合った腎臓療法食で健康長寿をサポート

猫の腎臓病は、早期発見・早期治療、そして適切な食事療法によって、進行を遅らせ、愛猫のQOL(生活の質)を維持することができます。愛猫の健康のために、日頃から食事や健康状態に気を配り、少しでも異変を感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。


この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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