愛犬の皮膚病対策でかきむしり防止服は効果的?選び方や注意点

服を着た犬の画像 犬の皮膚病について
・獣医師や動物栄養の専門家が開発・推奨する犬の療法食とは↓
療法食名 特徴
⇒ ヒルズ ・ヒルズ療法食は、健康問題を持つペットのため開発された栄養バランスの食事で、獣医師の推奨を受けて使用されます。
⇒ ロイヤルカナン ・ロイヤルカナン療法食は、健康問題を持つペットに、栄養バランスが調整された食事で、獣医師の指導のもと使用されます。
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猫の療法食≫≫≫ ヒルズとロイヤルカナンの比較≪≪≪

愛犬が皮膚病で痒がっていると、飼い主としては何とかしてあげたいと心が痛みますよね。

この記事では、この記事では、かきむしりによる症状悪化を防ぐ方法や、皮膚保護服の選び方、注意点について詳しく解説します。

愛犬のつらい痒み… かきむしりによる症状悪化を防ぐには?

犬 術後服

愛犬が皮膚を掻きむしってしまう原因は、主に「痒み」です。アトピー性皮膚炎やノミ・ダニによる皮膚炎、食物アレルギーなど、様々な原因で痒みが生じます。

そして、この痒みを我慢できずに掻きむしってしまうことで、さらに症状が悪化してしまうケースも少なくありません。ここでは、掻きむしりが原因で起こる皮膚トラブルと、皮膚保護服の効果について説明します。

掻きむしりが原因で起こる皮膚トラブル

掻きむしりが原因で起こる皮膚トラブルには、以下のようなものがあります。

  • 皮膚の炎症・化膿: 掻きむしることで皮膚に傷がつき、そこから細菌感染を起こして炎症や化膿を引き起こす可能性があります。

  • 脱毛・色素沈着: 繰り返し掻きむしることで、毛根がダメージを受けて脱毛したり、皮膚が黒ずんで色素沈着を起こしたりすることがあります。

  • 皮膚の肥厚: 慢性的な炎症によって皮膚が厚く硬くなる「苔癬化」という状態になることがあります。

愛犬を痒みから守る!皮膚保護服の効果とは?

皮膚保護服は、愛犬が自分の皮膚を直接掻きむしるのを防ぐことで、上記のような皮膚トラブルの悪化を防ぐ効果があります。また、

  • 患部を保護することで、傷の治癒を促進する

  • 外部からの刺激を遮断することで、痒みを軽減する

  • 薬用クリームなどを塗布した上から着用することで、効果を持続させる

といった効果も期待できます。

皮膚保護服ってどんなもの? 素材や種類を紹介

皮膚保護服と一言で言っても、様々な素材や種類があります。愛犬の症状やライフスタイルに合わせて、最適なものを選びましょう。

通気性抜群!綿素材の保護服

綿素材の保護服は、通気性が良く、肌に優しいのが特徴です。特に夏場や湿度の高い季節に適しています。

素材 メリット デメリット 適合する症状
綿 ・通気性が良く、蒸れにくい
・肌触りが柔らかく、敏感な肌にも優しい
・耐久性が低く、破れやすい
・乾きにくい
・軽度なアトピー性皮膚炎
・乾燥肌
・術後の傷口保護

綿素材の保護服は、通気性と肌触りの良さが特徴です。 軽度なアトピー性皮膚炎や乾燥肌、術後の傷口保護などに適しています。しかし、耐久性が低く破れやすい、乾きにくいといったデメリットもあるため、洗濯の際は注意が必要です。

伸縮性があり動きやすい! メッシュ素材の保護服

術後服タイプの保護服は、手術後の患部をしっかり保護するために設計されています。特に傷口を舐めるのを防ぐ効果があります。

素材 メリット デメリット 適合する症状
メッシュ ・通気性・速乾性に優れている・伸縮性があり、動きを妨げにくい ・肌触りが荒く、摩擦を起こしやすい
・保温性が低い
・アトピー性皮膚炎
・脂漏性皮膚炎
・ホットスポット

メッシュ素材の保護服は、通気性・速乾性に優れており、 アクティブな愛犬にもおすすめです。 しかし、肌触りが荒く、摩擦を起こしやすいというデメリットもあるため、皮膚が敏感な場合は注意が必要です。

患部をしっかり保護! 術後服タイプ

術後服タイプの保護服は、手術後の患部をしっかり保護するために設計されています。特に傷口を舐めるのを防ぐ効果があります。

素材 メリット デメリット 適合する症状
綿、ポリエステル、ポリウレタンなど ・患部をしっかり覆うことができる
・エリザベスカラーが苦手な犬にもおすすめ
・通気性が悪く、蒸れやすい場合がある
・動きにくい場合がある
・術後の傷口保護
・皮膚病の患部保護

術後服タイプは、患部をしっかり覆うことができるため、傷口を舐めたり、掻いたりするのを防ぐ効果が高いです。 エリザベスカラーが苦手な愛犬にもおすすめです。しかし、通気性が悪く、蒸れやすい場合があるため、こまめなチェックが必要です。

愛犬にぴったりの一着を見つける! 皮膚保護服選びのポイント

服を着た犬の画像

愛犬にぴったりの皮膚保護服を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、サイズ選びや素材選びのポイントについて解説します。皮膚保護服を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

サイズ選びは慎重に! 採寸方法と注意点

皮膚保護服のサイズが合っていないと、効果が半減してしまうばかりか、愛犬にストレスを与えてしまう可能性があります。購入前に必ず愛犬のサイズを測り、適切なサイズを選びましょう。

採寸方法:

  1. 首回り: 首の付け根の一番太い部分の周囲を測ります。

  2. 胴回り: 前足の付け根の後ろ、胴の一番太い部分の周囲を測ります。

  3. 着丈: 首の付け根から尻尾の付け根までの長さを測ります。

注意点:

  • 愛犬の体型によって、同じサイズでもフィット感が異なる場合があります。

  • サスペンダーが付いているタイプや、お腹の部分をマジックテープで調節できるタイプなど、サイズ調整がしやすいものを選ぶと良いでしょう。

素材選びのポイント

素材選びも重要なポイントです。愛犬の肌質や皮膚の状態、着用する季節、活動量などを考慮して素材を選びましょう。

  • 通気性を重視するなら: 綿、メッシュ

  • 保温性を重視するなら: フリース、ボア

  • 耐久性を重視するなら: ナイロン、ポリエステル

  • 伸縮性を重視するなら: ポリウレタン

  • 敏感肌の犬: 綿素材やシルク素材が適しています。
  • 運動量の多い犬: 伸縮性のあるメッシュ素材が適しています。

デザインや機能性で比較

皮膚保護服には、様々なデザインや機能があります。以下で比較してみましょう。

  • フルスーツタイプ: 全身 を覆うタイプ。

  • ロンパースタイプ: 足先が出るタイプ。

  • タンクタプ: お腹だけを覆うタイプ。

愛犬の症状や生活スタイルに合わせて選びましょう。

皮膚保護服を着用する上での注意点

犬かきむしり防止服

皮膚保護服は正しく使用することで、その効果を最大限に発揮することができます。着用する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、着用時間や洗濯方法について解説します。

着用時間と頻度

皮膚保護服の着用時間や頻度は、愛犬の症状や生活スタイルによって異なります。長時間の着用は避け、適度に休憩を取らせることが大切です。また獣医師と相談しながら、適切な着用時間や頻度を決めましょう。

清潔を保つための洗濯方法

皮膚保護服は、こまめに洗濯して清潔に保ちましょう。洗濯表示に従って洗濯し、しっかりと乾燥させてください。洗濯時のポイントは以下の通りです。

  • 手洗い: 手洗いが基本です。優しく洗いましょう。
  • 洗剤: 低刺激性の洗剤を使用しましょう。
  • 乾燥: 直射日光を避け、風通しの良い場所で乾かしましょう。

愛犬の様子をよく観察すること

皮膚保護服を着用することで、愛犬にストレスがかかっていないか、皮膚の状態が悪化していないかなど、注意深く観察しましょう。異常が見られた場合は、すぐに着用を中止し、獣医師に相談してください。

皮膚保護服と併用したい! その他の皮膚ケア

犬かきむしり防止服

皮膚保護服と併用することで、より効果が期待できる皮膚ケアをご紹介します。併用することで、さらに効果的な皮膚ケアが可能です。ここでは、低刺激性のシャンプーや薬用クリーム、食事療法について紹介します。

低刺激性のシャンプー・コンディショナー

皮膚が敏感な状態のときは、低刺激性のシャンプー・コンディショナーを使用しましょう。洗浄力が強すぎるシャンプーは、皮膚の皮脂を必要以上に奪い取ってしまい、乾燥を悪化させる可能性があります。

低刺激性のシャンプーやコンディショナーを使用することで、皮膚の健康を保ちます。特に敏感肌の犬には効果的です。

痒みを抑える薬用クリーム

獣医師の指示のもと、痒みを抑える薬用クリームを使用するのも効果的です。皮膚保護服の上から塗布することで、クリームの効果を持続させることができます。

痒みを抑える薬用クリームを使用することで、掻きむしりを防ぐことができます。獣医師の指導のもと、適切に使用しましょう。

食事療法で体質改善

食物アレルギーが原因で皮膚炎を起こしている場合は、食事療法が有効です。食事療法を取り入れることで、体質改善を図ることができます。

アレルギー対応のフードやサプリメントを検討しましょう。その際、獣医師の指導も受け、アレルゲンの特定や食事内容の見直しを行うことが推奨されます。

まとめ:愛犬のQOL向上のためにも、適切な皮膚ケアを

愛犬の皮膚病は、適切なケアを行うことで症状を改善できる可能性があります。皮膚保護服は、愛犬のQOL向上に役立つアイテムの一つです。

適切なサイズや素材を選び、清潔を保つことで、愛犬のQOL(生活の質)を向上させることができます。併せて、低刺激性のシャンプーや薬用クリーム、食事療法を取り入れることで、さらに効果的なケアが可能です。愛犬の健康を守るために、日々のケアを大切にしましょう。


この記事を書いた人
和之介

小型犬と猫を飼っている愛犬家であり愛猫家。当初は何も考えず、市販の安いフード与え続けていたところ、愛犬も愛猫も続けて体調を崩してしまうという残念な飼い主の経験をして猛反省。

犬猫の食事と健康の関係はもちろん、獣医さんの検診の重要性も認識させられ、フードの原材料や手作りの食材について大切さや病気への対応など、知らなかったではすまない情報の発信をさせてもらっています。

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